ひとつの悩みが消えてもどんどんと悩みが尽きないことってありますよね。
「今こんな風になったのは、あのときに〇〇って言ったからじゃないのかな」
「どうしたら日常が戻るだろう」
「何で〇〇ができないんだろう」
次々に出てきては悩みが襲われて日常生活がままならない…
不安を書き出しても悩みが尽きぬ…

ですよね!
私も全然尽きなかった!!!
ノートに書き出して、少々自分を労ったところで悩みが消えてたらとっくに消えてるわ!
今回はそんなあなたに悩みを分別することをお伝えしたいと思います。
たくさんの気持ちを出して分別する
子どもが不登校になったらこんなこと考えませんか?
「あのとき、私があんなふうに言わなければ傷つけなかったんじゃないか?」
「このままではニートになっちゃったらどうしよう」
「大人になって子どもがいい仕事につけなくて貧乏になっちゃったらどうしよう」
「もう一度あの頃に戻ってやり直したい」
他にも色々なことを頭に巡らせては悶々と考えてしまいます。
私も考えては悩んで、泣いて家事に手がつかないなんてこともありました。
こちらの記事にあるようにノートにそんな悩みを思いつく限り書いてみました。
私はそんなモヤモヤした悩みを眺めてみると、ゴミ出しのように分別してみたところ3つに分けられたのでした。
過去のこと
やり直したい、戻りたい…
あのとき違うことを試みたら…
過去に戻ることは現代の技術では難しいことだし、どう考えてもやり直すことができないこと。
わかってはいても鍋底の焦げのようにいつまでも自分の心にくっついていることを書いているうちに発見しました。
時間を戻せないのに、ずっと悩んでいたということに気が付きました。
私は正月には初詣、お盆は墓参り、クリスマスはケーキを食べるという典型的な日本人です。勝手気ままな信仰ですが、禅の言葉にこんな言葉があることを知りました。
放下著(ほうげじゃく)。すべての執着を手放しなさいという意味の禅語です。過去の出来事や感情にとらわれず、身軽になって「今」を生きることの大切さを説いた言葉です。
これは過去のことなんだと気がつくだけでも少し気持ちが楽になります。
取り戻せない時間について考えるよりも「今」に目を向けることが大切だとこの言葉に気が付かされました。

未来のこと
2つ目は未来のこと。
将来は大丈夫か?どうなるのか?
まだわからない未来に対してとてつもなく不安になっていました。
ネガティブな内容の記事を見ては落ち込んだこともありました。
でも自分の子どもが将来どうなるかなんて誰にもわからないのです。
本人も母にも周囲の人にもわからない。
それなら悪い結果を思うより素敵な未来を思い描いてみるのがいい気がしました。

潜在意識や思考が現実に影響を与えるという理論が述べられた本として『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル)では以下のことが述べられています。
人は自分の心の中で繰り返してきた言葉を、最終的には信じるようになる。たとえ自分の心のなかで反芻する事柄が嘘であったとしても、自分の心の中で反芻しているうちに、そのウソを受け入れるようになってしまうのだ。そしてそれはその人の確信、あるいは信念となっていく。このように、ウソも繰り返しの洗礼にあうと、自分でも本当のことのように思えてくるのである。<中略>
「感情と結びついた思考は、似たような思考を引き寄せる磁石となる」
思考は現実化する 上 ナポレオン・ヒル 田中孝顕訳
例えば、どうせ3日坊主になるんだろうけど…と思いつつ運動すれば、いずれやる気を失ってしまします。そんな気持ちを打ち明ければ同じようにダイエットを失敗した人が「そうだよね、思っても続かないんだよね。辞めちゃいなよ」というかも知れません。
絶対私は痩せて今よりきれいになる!と信じて挑戦していれば、きれいな自分になるためにどうしたらいいかと考えるようになります。お洒落にも気をつけるようになったり、その姿を見た周囲も最近きれいになったんじゃない?と声をかけてくれるかも知れません。3年後に前者と比較したら大きな差となり、良い結果が出る気がしませんか?
不登校であることについての考え方として、将来は良い結果にならないよねと言う人が一番近くにいる場合。反対に、若い時期にじっくり考える時間を持つことは絶対良くなるに違いないよね!とポジティブな人が一番近くにいる場合。
どちらの言葉がけを繰り返していたら、素敵な未来になるか。
ポシティブな考えを持つことは、近くにいる子どもへ良い影響を与えるだけでなく、自分自身への影響も大きなものになると気が付きました。
自分の周りに同じようにそんなこと言ってくれる人が居なかったとしても、自分の一番近くにいる人は誰なのか?
自分が誰よりも一番の近くにいるのです。
よいことを思えば良いことが置きます。悪いことを思えば悪いことがおきます。
<中略>
人間には自由意志があります。それを自分に対する教訓と受け取るか。自分をその被害者にしてしまうかで人生は大きく違ってきます。
世界の賢者が実践しているマーフィーの成功法則75 武津文雄
と潜在意識の法則として述べられています。
不登校は悩み苦しめる問題ということではなく、自分にとって新しい気づきや発見だったり自分を変えるエネルギーにしていこうと考えればそこから得るものが変わります。
誰の問題であるか
「ご飯くらいちゃんと食べてほしい」
「ゲームばかりしないでほしい」
「宿題を済ませてほしい」
「こうしてくれたらいいのにとか、そんなこと言わないでほしい」
「生活習慣くらい正してほしい」
「家族なんだから協力してほしい」
こんな気持が次から次へ、たくさん出てきたのでした。
思いが溢れ出て気がつけば言いたくないのに小言ばかり、注意してばかりの自分がいました。
気がついた時、こんな母親になりたかったんじゃないのに。とはっとしました。

願っても変わらないのは自分ではないから。
相手は自分と同じ考えとは限らないから。
相手を変えようと一生懸命になっていたのです。
アドラー心理学には「課題の分離」というものがあります。
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎、古賀史健)でも紹介されています。
自分の課題か、相手の課題か。
自分がコントロールできることなのか。
課題の分離は、見捨てるような冷たい態度ではなく、信じる姿勢が重要です。
宿題をしない事柄についてやるかどうかは子どもの課題。
学校に行くか行かないかは子どもの課題。
それによってイライラ、もやもやするかどうかは親自身の課題です。
これを知って意識することで、自分がコントロールできないことへの不安やストレスが徐々に減っていきました。
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