朝起きない。準備をしない。
約束を守らない。
挨拶をしても返ってこないし、夜も寝ない。
ご飯も冷めちゃうのに食べに来ない。
あ〜もう我慢の限界!イライラするーー!
生活習慣が乱れちゃうし、健康も心配。
なのに言う事を聞かない。むしろ悪化してるんじゃない!?

お昼まだ食べないの?冷めたら固くなっちゃうよ

……

キーーッ!どうするか返事くらいしろ〜(怒)
はい、無ーー視ーーー!!(白目)
無視って、一番傷つくやつ。
返事くらいしろっ!
お母さんに習いませんでしたか〜?って私がお母さんだったな。
はあい♡なんて可愛らしく返事して、にこっと笑いかけてくれたあの頃が懐かしい。(遠い目)
これ怒らずにいられる?
以前はこんなことがあると、イライラが止まりませんでした。
今は腹が立つことはなくなった私がどうやってイライラを消し去ったのか。
今回はついイライラしてしまう原因とその対処法についてお伝えしたいと思います。
結論を言うとまずは自分が変わるということです。
相手が原因なのになんで?と思われるかもしれません。
どうしてそんな結論になるのかお伝えしたいと思います。
いつの間にか条件がついていませんか
生まれた時は元気であればそれでいいと自分の腕に抱かれる我が子の姿を喜んでいました。
それがいつの日か親が言うことをきちんと守ってほしい、それに勉強はできた方が良いし、性格が良い子になって欲しい。お手伝いしてくれたら助かるし、将来の夢も持って欲しい…どんどん欲張りな条件がついていく。
子どもには健康で素敵な人生を歩んで欲しい。そんな願いが良かれと思って理想を描いてしまいます。
健やかに育って欲しいという思いは間違ったことではありません。
ただ、あなたがこんなことを言われたらどう思いますか?
・友達に会わせても恥ずかしくないように、おしゃれでいつまでもカワイイ姉妹のようなお母さんじゃないと一緒に歩きたくないと言ってくる子ども。
・美人でスタイルが良く、プロ級の腕前の食事を作ってくれる妻じゃないと妻として失格だと言う夫。
そんなこと言うなんて最悪!
喧嘩上等じゃーー!なんて思うかも知れません。

飾らない普段の自分でいい。
ありのままの自分を受け入れてもらえる方が幸福度は高いのではないでしょうか。
・つい甘いものを食べちゃって太っちゃても、たまに手抜きをしちゃってもいい。
・忘れないように書いたメモを忘れて買い物に出ても、最近老化に抗えずに小じわが出てきちゃっても気にしない。
・なんだかやる気がしなくてダラダラ1日過ごすことがあってもOK。どんなあなたも大好き!
こんな風にパーフェクトじゃなくても、あなたのありのままで丸ごと大好き!と言われたら嬉しいんじゃないでしょうか。
完璧な人間なんてロボットみたいだし、存在しない。
むしろできない部分がある方が愛嬌があるのではないですか?
挨拶をしてくれなくても、無視されちゃっても世界で一番宝物の子どもなんです。
指1本を小さな手で握りしめてくれた命。愛おしくて丸ごとすべてを包んで抱きしめたあの頃に戻ってみませんか?

行動の理由を考えてみる
なんでなのよーー!ムカつくわっ!
そんな気持ちの中には「こうあって欲しい」と期待する気持ちがありませんか?
例えばこんな時、
- 夜遅くまで、ずっとゲームしないで欲しい。→目も悪くなるし不健康。画面を見続けないで辞めて欲しい。
- ゴロゴロして昼夜逆転。変な時間に寝ないで欲しい。→生活習慣を正してくれ!夜ふかしするな〜!
これを以下の理由で行動していたらこんな風に変わりませんか?
- 夜遅くまでタブレット端末で勉強している。→遅くまで頑張ってるな!無理しないで欲しいな。
- 夜勤で朝まで働いて、それから寝ている。→朝までお疲れ様!身体には気をつけてね!
タブレットを遅くまで見ているという状態は変わらない、不規則な生活であるという事実は変わらない。
けれども自分が思う理想の行動の状態ではないことや、相手の行動の意味が理解ができないことで怒りが湧いて許せなくなりませんか?

「相手の行動の意味がわからない」ということは、他でも例えることができます。
めちゃくちゃ仕事が忙しいときに、同じチームのあの子は割り振られた仕事をすでに終えている。
え?一人だけ帰るつもり?全体が忙しくて大変なこと見てわからないかな。ちょっと少しぐらい手伝ってから帰ってよ!
これを別の状況で考えてみます。
めちゃくちゃ仕事が忙しいときに、同じチームのあの子は割り振られた仕事をすでに終えていている。
けれど彼女は3日前から連日残業をしてきて寝不足らしい。それだけでなく唯一の肉親であるお母さんが最近入院して手術したばかりなんだって。
え〜終わったのなら今日は早く帰りなよ!なんなら年休取りなよ!
こんな風に変わりませんか?
では、お子さんはどうして遅くまでゲームをしているのでしょう?
楽しいから。夢中になるから。それも理由にあるかも知れません。

他にも、こんな理由もあると思いませんか?
不安でいっぱいになる気持ちから逃避できる。
自分を責める気持ちを和らげる。
学校へ行っている仲間のことを考えなくてすむ。
誰かとの繋がりを持つことで安心する。
気持ちは焦るのにどうしたらいいかわからない気持ちを抑えている。
家族にとやかく言われない、学校もやっていない夜。世間が眠る静かな時間を選んでいる。
行動の理由があることを知るだけで怒りが少し収まりませんか?
子どもがその行動をとっているのはなぜなのか?
理解できないとお手上げになるのではなく、推理して考えてみることが必要です。
相手は変わらない まず自分が変わる
相手が自分の思ったように動いてくれないと腹が立ちます。
こうしてくれたらいいのに、でもとやかく言うのは自分が悪者になってしまう。
にっこりしながらイライライラ…
どうしても許せないことがある。
ではそれを相手に言って相手は変わってくれたでしょうか?
学校へ行って欲しい。
ゲームを辞めて欲しい。
早寝早起きして生活習慣を正して欲しい。
ご飯をバランスよく、みんな揃って「いただきます」をして食べて欲しい。
進路や勉強のこと。どんなこと考えているのか教えて欲しい。
自分の脳ではないのに、相手があなたの思い通りになるなんて難しいとは思いませんか?
ではどうすればいいのか。
相手が変わってくれるのをまだ変わらないのかと待ったり無理やり変えようとしない。
自分のことは自分でコントロールできる。だからまずは自分自身が変わる。ということです。

マハトマ・ガンジーの名言に「あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい」という言葉があります。
行動を変えて欲しいのにいつまでたっても変わらない!と怒りを向けたり、小言を言うようなネガティブな態度は相手に怒りやネガティブな態度を伝えてしまいます。
もし気持ちが良いやり取りをしていきたいのなら、例えば返事はなくても挨拶をしてみる。一緒に食事ができた際に「やっぱり一緒に食べるご飯って最高だな〜」と伝えてみる。
そんなポジティブな態度を取ることが、返事をしない相手でもあったかい雰囲気が心に感じるものはある。
嫌な気分にならない態度に、相手が影響を受けて変化していく可能性の貯金が貯まっていくのです。
明るい態度で返して欲しいなら、まず自分からそうなってみる。
「それでもまだイライラしちゃう」という方もおられると思います。
わたしもなかなかイライラが収まらず、どうしたら消えるんだろうと苦しんだ時期がありました。
簡単に取り去れるなら悩んだりしません。
続編も書いていきたいと思います。
また、「相手が変わるのが無理だから自分を変えるのがいいとはわかったけれど、どう変えたらいいのかわからない」「具体的に何をどうしたらいいかわからない」という方もいらっしゃると思います。
自分を変えていく方法についても今後投稿していきたいと思います。
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