学校に行けないどころか、今まで元気だったのに子どもはまるで火が消えたよう。
そんな姿をみていたら私も笑い方を忘れてしまった。
子どもの元気がすっかりなくなってしまったのに、
どう笑えって?
こんな風に親子で元気をなくしてしまっていませんか?
ここではお母さんが笑えなくなってしまっている理由を解説します。
そしてなぜお母さんが笑うことが必要なのか、そのために何から始めたら良いかを説明した記事となります。

世間体を気にしている
なんで私の子どもがいけなくなっちゃったんだろう。
近所の子たちは変わらず登校しているのに。
なんて思われているんだろう。
祖父母が知ったらなんて言うだろう。
不安がむくむく育ってしまう。
それがお母さんが笑顔でいられない原因になります。
子どもが不登校になると、子どものことで精一杯なのに、さらにお母さんには世間や親戚から、「育て方が悪いのでは?」といった視線が突き刺さります。
子どもがうまく育っているかどうかが、そのまま母の評価になってしまうのですから、母ってつらいですよね。
不登校になったら最初に読む本 小林高子 フリースクール元気学園校長
いいお母さんになりたかったのにダメなお母さんなんじゃないか。
周りに自分のことを悪く言われるんじゃないか。
子どもが動けなくなったことで自分が母として評価されないのではないかという気持ちがあることに気が付きました。
必死に育てて来たけれど、自分も子どもの年齢と同じお母さん歴です。
人それぞれで正解もない。だから正直自信がないのです。
教育ママになったつもりでもないし、虐待した覚えもない。
誰も直接言ってきたわけではないけれど、学校へ行く子のお母さんの輪から外れてしまった気持ちになる。
学校にいけなくなった子どもと一緒に自信を失っている自分がそこにいる。
「いいお母さん」になりたかった。子どもの状態が自分の母としての成績表として表された気がして、落第点をもらってしまったような、丸く縮こまった気持ちになってしまうのです。

これは裏を返せば、もし子どもがスポーツで優秀な成績を収めたとしたら。素晴らしい育て方だと周囲に褒められたいでしょうか。
有名な大学に進学して、みんなが知るような有名企業に就職したらこの成果は親の手柄だと思って鼻高々になりますか?
本人の努力がその結果を生んだのに、そこに気が付かなければ自分の母としての評価のように捉えてしまう可能性をはらんでいます。
世間体を気にしてしまうのはお母さん自身が世間体を気にして生きてきたということもあると思います。
人に迷惑をかけない、集団の和を乱さないように、みんなと一緒に。そんな風に学校生活を送ったり仕事をしていたらみんなと違う学校に行かないという選択は世間体が悪いことと感じてしまうのです。
自分が幸せな人生を送る
お母さんはいつも自分のことは後回しにしてしまいがちです。
家族のためにご飯を作って、掃除して、食事の買い出しに行って、洗濯をして。
仕事をしていたり、兄弟の習い事の送迎したり。
地域の役員をしている方もいる。子どもは不登校なのに旗当番やPTAなんかまで…
まじでお疲れ様です!
子どもが大変なのに自分が自分のための予定を入れるなんてできない…
優しくて一生懸命なあなたの声が聞こえてくる気がします。

毎日一生懸命に働くお母さんが別に悪いわけではありません。
ただ、メンタルボロボロで家事を真顔でこなす母の隣で子どもはエネルギーを充電しやすい環境と言えるでしょうか?
一番近くにいるお母さんが笑顔でいることは子どもが安心して充電するための環境に最適です。
子どもは、私たちが思っている以上に、親の状態から直接的な影響を受けます。親が自立して幸せな人生を送っていれば、子どももその方向に向かう可能性が高いでしょう。
思春期の子供の心のコーチング 菅原裕子
私も分刻みで時間に追われて仕事に育児に予定がぎゅうぎゅうになっている時期がありました。
仕事ばかりの日々で毎日の生活が楽しいのかわからなくなっている時がありました。
忙しい日々にイライラして、思うように行かないと言葉がキツくなっていることもありました。
親の状態の影響がイライラはきっと子どもに伝わってしまいます。
時間に追われて不機嫌でいるよりも、疲れた時は息抜きしたり、適当に済ませる日があっても良いんです。
今日は洗濯干すのめんどくさいよ。ヤダ〜!と言いつつも、ドラマを見てからまぁしょうがないからやろうかなと重い腰を上げてみたり。
今日は友だちに会いに行くから昼ご飯はこの中で選んで食べてね。と出かけていったり。
時間の余白を取り入れながら、大変そうなこともあるけれど適度に気を抜いて人生を楽しそうに送っている機嫌の良い母がいるというのはなんだかいいと思いませんか?
そんな姿を見ていたら、ちょっと大人になってみるのも悪くないって思ってくれたらいいなと。
私は機嫌の良い自分を作るために自分を癒す日を最優先に予定に入れています。
がむしゃらに仕事をしていたときより収入は減っても人生の充実度が高まりました。
私の人生楽しいよ。大人っていいよ。あなたの未来も楽しいに違いないよ!というエネルギーをじんわり届けてみたいのです。
仲間を作る
母親になると、なかなか自分の時間は作れなくて日々タスクをこなすだけで終わってしまう方も多いかも知れません。
「仲間を作る」というのは不登校のママでも趣味の集まりでも、推し友でも何でも良いのです。
地域によっては不登校の親の会のような集まりも「〇〇市 不登校の会」「〇〇区 不登校親の会」のように検索すると開催されていることもあります。
私も地域の不登校で悩む親御さんの相談会みたいなものに行ったことがあるのですが、私が参加した会は落ち込んでいる方たちばかりで会話がなかなか進みませんでした。ずでに元気いっぱいだった私は浮いてしまいそれ移行参加していません。
その会がどんな雰囲気なのか?同じようなことで悩んでいる人はいるのか?など行ってみないことにはわからないのでもし自分の地区で開催されているようでしたら足を運んでみるのも良いかも知れません。
同じ学校や学年のお母さんと知り合えたら「そういうのあるよね〜」なんて話もできるかも知れないし、不登校関連の情報を得ることができるかも知れません。私の地区とは違う場所に住む知人はそこで仲間をみつけたそうです。
不登校ママでなくても昔自分が好きだった趣味や習い事を再開してそこで新しい仲間を作るということもできます。

たくさんのお金をかけなくても市民講座やサークルに入るなどして週に何回か顔を合わせることで仲間を作ることができます。
趣味なんて私は子育てしていたから思いつかないという方もいるかも知れませんが料理や音楽、絵手紙、ヨガなど初心者からでも歓迎というようなものも市民講座では紹介されています。
自分の好きなことを通して同じ好きなことの価値観が合う誰かと繋がってみることはいかがですか?
自分の大好きな人の推し活も自分と価値観が同じ人に出会えるチャンスかも知れません。
歌手やアイドルはもちろん、俳優さん、韓流など。
他にも歌舞伎役者や宝塚、劇団四季が好きという方もみえますね。
推しさえいれば毎日がバラ色。すべてが尊い推しのためなら仕事も励める。
今日の日給(時給×労働時間)はあの日のライブのために。(口角もすでに上がってる)
そんな方もいらっしゃると思います。
チケットが当たればテンションも上がるし、グッズが見守っていてくれれば家事も励める。
そんな人生の張り合いを、予算の範囲内で楽しんでみるのもいいですね。
同じ価値観の推し友と語り合ったりちょっとマニアックな話をしてみたり。
自分の好きなことをしてみることで気分転換ができます。
おしゃべりをして発散することで、気がついたら笑顔になっているかもしれません。
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